モルタルにアスベストは含まれる?
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コラム
モルタルにアスベストは含まれる?― 用途・種類・調査時の注意点をやさしく解説 ―

1.なぜモルタルもアスベスト調査の対象になるのか
モルタルは身近で一般的な建材ですが、過去に使われていた材料や施工方法によっては、アスベストを含む可能性があります。
特に注意すべきなのは、仕上げ材そのものではなく、モルタルに混ぜられた「混和剤」や「下地調整材」で、見た目では判別できないため、解体・改修工事前の調査対象となります。
2.そもそもモルタルとはどんな建材?
モルタルとは、セメント+砂(細骨材)+水を練り混ぜた左官材料です。
施工性が高く、形を自由に整えられるため、
・床や壁の仕上げ
・塗装やタイルの下地
・目地材
など、建物のさまざまな場面で使われています。
3.モルタルの主な使用場所

モルタルは次のような場所で使われてきました。
・土間や壁の仕上げ
・外壁塗装や内装仕上げの下地
・タイル・石張りの下地
・コンクリートブロックの目地
建物の内外を問わず使用されているため、築年数が古い建物では調査対象になりやすい建材です。
4.モルタルとアスベストの関係
モルタルそのものは基本的にアスベストを含みませんが、過去には以下の目的で使用されていました。
・作業性の向上
・ひび割れ防止
・耐熱・耐久性の向上
◎主に混和剤や下地調整材に含まれていた点が重要です。
5.注意が必要な年代と建材

アスベスト含有の可能性があるモルタルは、年代だけでなく「用途」でも見極めることが重要です。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
■年代によるリスク
2004年9月以前の建材
「無石綿」表示でも原料由来で含有していた製品
◎表示だけで安全と判断するのは危険です。
■用途別に見た注意が必要なモルタル
▼耐火モルタル・断熱モルタル
・ボイラー室
・焼却炉
・煙突内部
◎高温部位=最優先で調査すべき箇所(比較的高濃度の可能性あり)
▼下地調整材・仕上げ塗材
・外壁の下地調整塗材
・リシン・スタッコ・吹付タイル
◎1970〜1990年代の外壁は特に要注意(広範囲に使用されやすい)
▼防水モルタル・補修材
・屋上・バルコニー
・地下外壁
・ひび割れ補修材
◎見落とされやすいが局所的に使用されるリスクあり
■見落としやすいポイント
・モルタル本体ではなく混和材に含まれる
・仕上げの下に隠れている
・部分補修で使われている
◎「見えないアスベスト」に注意が必要です。
6.事前調査で判断できない場合の対応
モルタルや混和剤は、
・設計図書に記載がない
・現地で種類を特定できない
といったケースが多く、書面調査・目視調査だけでは判断できないことがあります。その場合は、
◎「建材を採取し、分析調査を行うことが最も確実な方法です。
まとめ
モルタルは身近で安全に見える建材ですが、使用年代や付随材料によってはアスベストリスクが存在します。
・モルタル自体は原則ノンアスベスト
・混和剤・下地調整材に注意
・古い建物では分析調査が重要
建物の解体・改修を行う際は、「見た目で判断しない」ことが、安全への第一歩です。
正しい調査と対策で、将来の健康被害を防ぎましょう。




